注文住宅の固定資産税っていくらかかるの? | 家づくりポイント

気になるお金

住宅の固定資産税って、複雑で難しそうなイメージがありますよね。
でも固定資産税の基本を理解することで、税額を抑えられたり無駄な出費を減らすことができたり、
知っておくとお得なことがたくさん!

今回は、固定資産税についても基本的な仕組みを、分かりやすくご紹介します。


 

固定資産税って?

固定資産税とは、土地や建物にかかる税金のこと。
土地建物の評価額に対して、1.4%の税率をかけて計算されます。
 
評価額は、市町村役場が評価した、土地や建物の金額のこと。
購入価格や建築費用と一致するわけではないため、注意が必要です。
 
税額は市町村役場が計算し、納付書を送付してくれます。自分で計算する必要はありません。
 
 
固定資産税は、1月1日時点で土地建物を所有している人に対して課税されます。
納付書は毎年5月頃に届き、一括払いと分割払い(年4回)を選択できます。
 
建物の引き渡しが1月2日だった場合、固定資産税がかかるのは翌年の1月1日からです。
その場合、1年分の固定資産税を支払う必要がありません。
 
また、土地の固定資産税については、売り主と買い主の間で日割で調整します。
そのため、購入時期によって固定資産税がお得になるということはありません。
 
 

固定資産税を減らせる?

 
税率1.4%って、計算すればけっこうな金額です・・・。
「土地建物あわせて4,000万円だけど、56万円も税金がかかるの?」と不安になりそうですよね。
 
しかし、住宅用の土地に関しては、下記のとおり軽減措置があります。
 
・小規模住宅用地(住宅用地で住宅1戸につき200㎡までの部分)……課税標準×6分の1
 
・一般住宅用地(小規模住宅用地以外の住宅用地)……課税標準×3分の1
 
利用すると土地建物の金額にもよりますが、一般的な注文住宅の固定資産税は年間でも10万円〜20万円程度に収まります。
ローコスト住宅の場合、10万円未満になることも。
 
また、令和4年3月31日までに新築された住宅については、120㎡までの部分の固定資産税が3年間は2分の1になる、という減額措置が設けられました。
 
 

固定資産税はずっと同じ金額?

土地建物の評価額は、3年に1度見直されます。
 
特に建物の場合、経年劣化を加味して、評価額が下がっていく仕組みです。
そのため、時が経つほど固定資産税の総額は少なくなる傾向です。
 
ただし、下限に達すると、それ以上固定資産税が下がらなくなります。
 
また、固定資産税評価額が、上がる可能性もあります。
大規模なリノベーションで住宅全体を改修したため建物の価値が上がったり、増築した場合などです。
 
修繕程度のリフォームなら影響はないですが、大規模なリノベーションをする場合は、固定資産税についてもリフォーム会社によく確認しておきましょう。
 
 
一方、バリアフリーリフォームや省エネリフォームを行った場合、一定の要件を満たせば、1年分の固定資産税が減額されます。
 
※減額については、期間限定の措置。
適用されるかどうかは、国土交通省のホームページ等で確認してください。
 
 

土地だけ先に買う人は要注意?

 
注意したいのが、建築会社を探す前に、土地を先に購入してしまうケース
 
住宅用の土地建物には軽減措置が適用されますが、建物が建つまでの間は、軽減措置は適用されません。そのため、土地の固定資産税が高くなります。
 
こういった事態を避けるため、土地探しも含めて建築会社にまずは一度相談するのが◎。
固定資産税のことも考慮したうえで、土地探しをサポートしてくれるはず。
 
 

固定資産税が高すぎない?と感じた時は・・・

固定資産税は、基本的に納税者が計算する必要はありません。
しかし、あまりに高い金額が請求された場合、市町村役場に計算が間違っていないかを確認しましょう。
 
ミスや手違いで住宅用地の軽減措置が適用されていなかったり、誤入力されていたりするケースがあります。
 
 

まとめ

固定資産税は、毎年必ずかかる固定費です。
注文住宅を購入する前に、固定資産税についても基本的な仕組みを理解しておきましょう。
 
また、住宅ローンを組む時、固定資産税や修繕費の積立なども考慮して返済額を決めることが大切です。
 
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うちマッチ

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