みなさんは、おうちを建てるデメリットについて考えたことがありますか?
「マイホームを建てたけど、こんなはずじゃなかった…」と感じても、「やっぱりやり直し!」とはいかないのが、家づくりの難しいところ。
最近は、おうちを建てない選択をする人も増えてきていると聞きます。
今回は、編集部の若手社員5人を集め、「おうちを建てる派?建てない派?」というテーマで徹底討論してみました!
家づくりのメリット・デメリットを知るきっかけにしていただけたらうれしいです!
20代・女性。
一戸建ての実家で母、祖父祖母との4人暮らし。
おうちの畑で野菜を育てて食べるようなスローライフに憧れている。
30代・男性。
妻と娘1人の3人暮らし。
5年前に建売の一戸建てを購入。
20代・女性。
現在は一人暮らしで、実家は中古マンション。
持ち家のリスクが気になることから、5人の中で最も賃貸派の考えを持っている。
20代・女性。
現在は一人暮らしだが、実家は一戸建て。
おうちのカスタマイズには憧れるが、必ずしも一戸建てである必要はないと考えている。
20代・男性。
現在はパートナーと2人暮らし。
最近大阪市内にマンションを購入したが、一戸建ての購入は考えていない。
翁長「1番気になるのは、住むところが固定されてしまうこと。居住地を限定したくない!」
鈴木「わたしも同じ!飽きっぽい性格もあって、ずっとおなじ場所に住む想像ができない!
いま住んでる賃貸のアパートもすでに引っ越したい。笑」
辻下「それはひとつあるよね。
『金持ち父さん 貧乏父さん』(2000年・筑摩書房)に『家は資産か、それとも負債か』みたいな議論があって。
その本では、持ち家を『負債』として考えてたんだよね。
ローンを抱えてまで場所に縛られることを選ぶのかっていう。。。。」
翁長「辻下さんは、マンションを買ったでしょ?
その理由ってなにかあるの?」
辻下「僕の場合は、家の『購入』には前向きだったんだよね。
もともと利便性の高い駅チカを条件に探していたんだけど、大阪市内では一戸建てを建てられそうな予算内の土地が見つからなくて。
じゃあ、大阪市内・駅チカの分譲のマンションかなと。
だから精神的には『おうちを建てる派』に近いのかもしれない。」
鈴木「それで言うと、わたしも一戸建てよりはマンションの方が考えやすいかも。
0から作れることが一戸建てのメリットとして挙げられやすいけど、実家が一戸建てだから、0から作り上げなきゃならない大変さも知っていて。
最近はリノベーションできる賃貸物件もあるみたいだし、戸建てに限定する必要はないって思うかな。
ハコさえあれば、ほとんど0からおうちを作れると思う!」
翁長「なるほどね〜。
私は、戸建て・マンションにかかわらず『おうちを持ちたくない』派。
今は一人暮らしだから持ち家に惹かれないっていうのもあるのかもしれないなぁ。」
翁長「中谷さん、大野さんは、どうして『おうちを建てる』派なの?」
中谷「私は独身なら賃貸でもいいけど、家庭を持つならおうちを建てたい。
ローンを払い終われば、家賃なしで暮らし続けられるし、老後や子ども世代のことを考えると、
この安心感ってけっこう大きいと思う!」
大野「僕も同じ。家賃とローンを比べて支払う金額が変わらないなら、資産として残る持ち家の方がいいのかなって考えたんだよね。
自分の所有物だからこそ、より自由も効くし。」
中谷「いくらリノベーションできると言っても
賃貸や分譲だと、間取りまでは自由にカスタマイズできなさそう。
一戸建てなら、人生のステージに合わせて間取りを組み替えたり、ずっと住みやすいおうちにできる可能性もあるよね。」
辻下「他にも建てたあとの家計への影響も考えておきたいところだね。
持ち家なら固定資産税はかかるけど、住宅ローン控除などの優遇が受けられる。
一方で賃貸なら、会社によっては住宅手当が出るケースもあるよね。
持ち家の場合、修理やメンテナンスも自分で責任を持たなきゃならないから、賃貸にくらべると、より計画性が求められるかも。
その分、賃貸は共益費がかかるけれど。」
中谷「確かに。持ち家は修理やメンテナンスが自己責任になるよね。
私は『おうちを建てる派』だけど、家を負債と捉える考え方も理解できるなぁ。」
翁長「コロナ禍でおうちを建てたい人が増えているようだけど、知ってた?」
鈴木「え、なんで?」
翁長「外に出かけにくいから、住空間を充実させようとする動きが広まっているらしいよ。」
辻下「うーん。人生設計にかかわる『おうちを建てる・建てない』の答えが、一過性のコロナで、変わるのはちょっと不思議。災害についてはどう思う?」
翁長「私は、災害への不安は抱えたくないから『おうちを建てない派』。
なにかあったら引っ越せばいい賃貸のほうが気楽に感じちゃう。」
大野「ネガティブ面を考え始めたら、どこにも住めないんじゃない?笑
地震や津波のことを考えたら、どこも安全とは言い切れないし。
ただ、ローンを払い続けなくちゃいけないってことは考えておいた方がいいと思う。
仕事を辞めるっていう選択肢は簡単には取りづらくなるから。」
鈴木「大野さんは、デメリットがあるって知ってて家を建てたんだよね?
そんなに一戸建てのおうちっていいもの?」
大野「近所に気を遣わなくていい気楽さはあるかなぁ。
良くも悪くもマンションはご近所とのつながりが強いよね。
だからこそ、隣に迷惑がかからないようにいろいろ気をつけちゃうのはあるんじゃない?」
辻下「近所付き合いが気楽なのは一戸建てかもしれないけど、なにかあったときに放棄しやすいのは賃貸だよね笑
隣の人とうまくいかなくても、持ち家はずっと付き合っていかないといけないもん。
災害よりこっちのリスクのほうが僕は気になるなぁ。」
大野「万が一手放すってなったときには、分譲マンションのほうが資産価値は変わりづらいね。
売る可能性も考慮して持ち家を買うなら、一戸建てはリスクが大きいかも。
『おうち時間』のために住空間を充実させようっていう考えが前提にあるなら、
マンションがベターな選択となりそうだね。」
中谷「『おうちを建てない派』の意見を聞いてみて、個人的には一戸建てがいいと思ってたけど、
パートナーと相談して決めたほうがいいだろうなと思ったよ。
かなり中立に近い『おうちを建てる派』のスタンスに変わったかな。」
鈴木「わたしもこれまでは『おうちを建てない派』だったけど、結婚して家族ができたら、
考え方が変わるのかなと思った。
家庭が想像できてはじめてわかる一戸建ての魅力もきっとあるよね。」
翁長「そうだね。いまは地域に縛られたくない気持ちが強いけど、子どもができたら頻繁に引っ越したりはしないもんね。」
辻下「条件にあう土地があるならほんとは建てたい。笑
でもそのために広さに妥協したり、郊外に住んだりはしたくないかなぁ。
家賃をただ払い続けるのは嫌だったから賃貸はやめたけど、便のいいところに住めるなら、一戸建てかマンションかはどっちでもよくなった。」
大野「僕の場合、もう一戸建ての家があるから、『やっぱり賃貸がいい!』とはなりづらいかな。笑
価格と条件のバランスが取れれば、建てる・建てないはそれぞれの考え方でいいと思う。
現時点では一戸建てに満足しているし、いま自由に選んでいいと言われても、家を建てる方を選ぶんじゃないかな。
みんなの言う通り、結婚や出産がターニングポイントになって、『家を建てる派』の考えになる人が多いのかもね!」
賃貸と分譲マンションと一戸建てのおうち。
それぞれにメリット・デメリットがあるんですね。
家づくりで後悔しないためには、きっとマイナス面をあらかじめ知っておくことが大切。
うちマッチではこれからも、家づくりの参考となるような生の声を届けていきます!
次回のコラムは「和室はいる?いらない? どっち?!」をテーマに編集部員で考えてみたいと思います!
お楽しみに♡