どこになにを置く?上手な収納計画の立て方

間取りのアイデア

マイホームを建てた後、多くの方が後悔を感じやすいポイントが「収納」です。

収納を上手に活かせなかったり、収納が足りなくて物があふれてしまったりといった失敗は避けたいですよね・・・。

この記事では、後悔しない収納計画の立て方を解説します。

 

収納計画とは? 

収納計画とは、理想のライフスタイルを実現する最適な収納を考えることです。
 
ネットやSNSで検索すればたくさんの「収納術」が紹介されています。
しかし、誰かの理想の収納が、自分にとっての理想の収納とは限りません。
 
自分たち家族の生活を見つめ直し、理想のライフスタイルを叶えるために、最適なモノの配置を追求すること。
それが収納計画です!
 
 

収納計画はなぜ大切なの?

これまで賃貸物件に住んでいたなら、「住まいに合わせて暮らす」ことを当たり前と思っているかもしれません。
しかし、これからマイホームを建てるなら、「暮らしに合わせた住まい」を創り出すことができます!
 
自分たちの暮らしにピッタリ合う収納計画を立てることで、日々の生活が快適になるでしょう◎
 
逆にいえば、収納計画を立てないと、生活を始めてみて不便を感じることになりかねません。
せっかくマイホームを建てるなら、収納計画をしっかり立てましょう!
 
 

収納計画ではまず何をすればいいの?

収納計画といっても、具体的に何をすればいいかイメージしにくいかもしれません。
 
まず大切なのは、理想の収納について考えることです。
 
モノはどのくらいある?
毎日どこで何を使っている?
ストックはどのように管理している?
扉がなくて取り出しやすいほうがいい?扉で隠してスッキリ見せたい?
どの家事を誰が担当している?
 
色んな視点を取り入れながら、理想の収納をイメージしましょう!
 
現状の「満足している点」と「不便を感じる点」を洗い出すと、理想を整理しやすくなります。
 
また、朝起きて寝るまでの家族の行動を書き出してみるのもいいですね◎
生活動線が分かると、どこに何を収納するとスムーズに暮らせるかが見えてきます。
 
 

収納計画はいつから始める? 

できれば、家づくりを検討し始めた時から、収納計画についても考え始めましょう!
収納計画を立てるのに、早すぎるということはありません。
 
家づくりの情報収集とあわせて、収納の情報収集もスタートしてください。
 
早めに収納計画について考え始めれば、モデルハウス見学や完成見学会でも、自然と収納に目が向くようになります。
そうすれば、より多くの施工例をインプットして、イメージをふくらませることもできます★
 
また、収納計画に力を入れている住宅会社もあるので、収納の視点で住宅会社を探すのも良いかもしれません。
収納計画の立て方なども、アドバイスしてくれる可能性があります◎
 
 

収納の基本は適材適所!

収納の考え方の基本は「適材適所」です。
 
新築で家を建てる時は、「たくさん収納が欲しい」と思いがち。
しかし「収納は多ければ多いほどいい」というものではないんです!
 
たくさん入る大きな収納も、使い勝手や配置が悪ければ、「開かずの間」になってしまうことも…。
収納は、物を使う場所の近くに作る、つまり「適材適所につくる」がもっとも望ましい形なのです♪
 
 

4ステップで確認!具体的な収納計画の立て方

家づくりでは、収納計画をきちんと立てることが大切★
ここでは、具体的な収納計画の立て方を4つのステップで解説します!
 
 
 

ステップ1.現在の持ち物を整理し、いらない物は捨てる

収納計画を立てるには、必要な収納量をしっかりと把握することが重要です。
そのためにも、いらない物を捨てて、正確な物の量を測りましょう!
 
まずは、旧居にある持ち物を整理整頓。
必要のない物は引っ越しの準備も兼ねて捨ててしまいましょう。
 
 

ステップ2.現在の持ち物をリストアップし、量を把握する

次に、家の中にある持ち物の種類と量をリストアップしましょう!
家電製品や布団などの大きな物から、ストックしている日用品の量まで細かく調べるのがポイントです★
 
持ち物リストを作る時は、「頻繁に使う物」と「あまり使わない物」に分けて整理しておくと、収納計画を立てやすくなります。
 
 

ステップ3.将来必要になる物をリストアップする

ステップ2で作成したリストに加えて、将来的に必要になる物の種類と量もリストアップしておきましょう!
たとえば、子供が生まれた後に必要なグッズや消耗品、引っ越しと同時に買う予定の家具などです。
 
長年住む家では、住み始めた当初よりも徐々に物が増えていくのが普通です。
物が増えても収納場所に困らないよう、将来を見据えて収納計画を立てましょう!
 
 

ステップ4.持ち物をどこに収納するか決める

リストアップが終わったら、住宅会社と相談しながら、それぞれの持ち物を家の中のどこに収納するか決めていきます!
収納場所を決める時は、適材適所で使う物を使う場所の近くに配置すると失敗がありませんよ♪
 
収納計画は暮らしの快適さを左右する重要なポイント。
親身に相談に乗ってくれる住宅会社を選ぶことが大事です★
 
 

収納計画を立てる時のポイント

続いては、収納計画を立てる時に注意すべきポイントをご紹介します。
 
 
 

収納の高さを考慮する 

同じ収納でも、中段は出し入れがしやすく、最上段や最下段は使いにくいといった違いがあります。
 
頻繁に使う物は中段、あまり使わない物は最上段や最下段という風に、高さを使い分けると使いやすい収納を作ることができます★
 
 
 

見せる収納と隠す収納を使い分ける 

収納には「見せる収納」と「隠す収納」の2種類があるんです!
 
見せる収納とは、インテリアの一部として外から見える形でディスプレイする収納方法です。
一方隠す収納は、生活感のある日用品などを扉の奥に隠してしまう収納方法のことをいいます。
 
収納計画を立てる時は、見せる収納と隠す収納を意識して使い分けてみるのもおすすめです♪
 
 

あると便利なおすすめの収納スペース7選

続いて、マイホームを新築するならぜひ採用したい、便利な収納スペースを7つ紹介していきます!
 
 

コロナ禍に嬉しい「パントリー」

 
パントリーとは、食料品や日用品をストックする収納スペースのこと。
コロナ禍ではまとめ買いをすることも多く、パントリーの人気が急上昇しています!
 
パントリーはキッチンの近くに作ることが一般的◎
常温保存できる食料品や、調味料などのストック、日用品などをしまいましょう。
 
パントリーのサイズは1帖が平均的。
0.5帖などコンパクトサイズのパントリーでも、あると重宝します!
 
ゴミ出し前のゴミ袋を置いておきたい、ちょっとしたデスクスペースを併設したいという時は、2帖など広めのパントリーを作りましょう◎
 
 

お子様の成長とともに活躍する「土間収納」

土間収納とは、玄関から土間続きになっている収納スペースのことです。
 
傘や靴を収納してシューズクロークとして使うのはもちろん、コートなどのアウターをかけられるハンガーパイプをつけるのもオススメ!
花粉やウイルスを室内に持ち込むリスクを少しでも減らせます◎
 
アウトドアが好きなら、広めの土間収納にしましょう。
BBQ用品やキャンプ用品、釣り道具などをしまえて便利です★
 
また、お子さまが成長すると、部活道具などをしまうスペースが必要になることも。
そんな時も、土間収納は大活躍します!
 
▼いつでも綺麗!スッキリ綺麗な玄関の作り方▼
 
 

あると便利な「リビング収納」

家族が長い時間を過ごすLDK。
リビング収納があると、オムツやオモチャなどのお子様関連品、ティッシュなどの日用品をしまっておけて便利!
 
リビング収納は、家族がモノの位置を覚えやすいのもメリット◎
自分で使って片付けてくれれば、家をスッキリ綺麗に保てます。
 
リビング収納の中に「子ども専用スペース」を作れば、お子様の片付け習慣も身につきやすくなりますよ♪
 
 

意外とモノが多い「洗面所収納」

 
洗面所は意外とモノが多い場所。
賃貸の洗面所が狭くて使いにくいと感じている方も多いのではないでしょうか?
 
洗面所を少し広めにして、収納スペースを作ることを検討しましょう!
 
洗剤や柔軟剤などの洗濯用品の他、タオルやパジャマ、肌着なども収納できると便利◎
入浴後に「あれを持ってくるの忘れてた!」となる心配がありません♪
 
 

デッドスペースを活用した「階段下収納」

 
階段下のデッドスペースを活用して、階段下収納を作るのもオススメ!
間取り図を見てデッドスペースに気づいたら、収納にできないか相談してみましょう◎
 
 

使わないモノをしまえる「小屋裏収納」

小屋裏収納とは、天井裏に作る収納のことです。
デッドスペースになりがちなので、収納として活用することを検討しましょう◎
 
思い出の品や来客用の布団などをしまえて便利です。
クリスマスツリーやお雛様など、季節行事・イベントで使うモノをしまうのも◎
 
 

遊び場や小部屋にもなる「ロフト」

ロフトとは、天井を高くして作るはしごでのぼれるスペースのこと(階段も可◎)。
 
お子様が小さいうちは、遊び場としても大活躍します♪
お子様が大きくなったら、増えてきたモノをしまうスペースとして活用。
 
お子様が独立し、モノを整理したあとは、大人の趣味スペースにするのも◎
 
▼マイホームで取り入れるロフト活用術についての記事▼
ロフト活用術5選!ロフトを作る注意点も解説
 
 

収納計画のよくある失敗事例・後悔ポイント5選

せっかくマイホームを建てるなら、できるだけ後悔ポイントはなくしたいですよね。
収納は特に、後悔ポイントが暮らしにくさに直結します!
 
続いては、収納計画の失敗事例を紹介し、成功させる秘けつを解説します。
 
 
 

建具が邪魔で使いにくい

新築時は、「家を綺麗に保ちたい!」「お客様が来た時、スッキリ見せたい!」という気持ちになりやすいもの。
そのため、どの収納に建具(扉)をつけてしまい、生活を始めてから不便を感じることも。
 
建具があれば、確かに中が見えず、スッキリした状態を保てます。
 
しかし、開き戸だと、モノを取り出す度に開け閉めが必要です。
引き戸なら開けっ放しにもできますが、扉は左右にあるため、結局開け閉めが必要です。
 
実際の暮らしをイメージしながら、収納に建具をつけるかどうかをよく検討してください。
 
最近は「建具なし収納」も流行っています。
子ども部屋の収納、主寝室のウォークインクローゼットなど、来客が目にすることがない場所は、思い切って建具なしにするのも1つ!
 
洗面所収納など、使う頻度が高い収納も、建具の必要性は要検討です◎
 
 

コンセントをつければよかった

収納の中にコンセントをつけておけば、掃除機などの家電を充電しながらしまえて便利です!
 
コンセントがないと、充電を終えてから収納しなければなりません。
またすぐ使うからと、結局出しっぱなしになってしまうことも。
 
どこに何をしまうか決めた上で、必要な場所にコンセントをつけておきましょう◎
 
▼家づくりで役立つコンセント配置についての記事▼
コンセントで失敗しない配線計画のコツ
 
 

暗くてどこに何があるか見えない

収納の中に照明をつけるという発想は、意外とないかもしれません。
 
しかし、ファミリークローゼットやパントリーなど、一定の広さがある収納は、照明がないと使いにくいことも。
暗いと、どこに何があるか分からず、使い勝手が悪くなります。
 
小窓をつけて自然光を採り入れる、ペンダントライトやダウンライトを設置する、などなど、明るさを確保する方法を考えておきましょう。
 
 

収納が足りなくなった

子どもが成長するとモノが増え、収納が足りなくなった。
新築してからインテリア小物を買うようになり、収納スペースに困っている。
 
収納が足りなくなるというのも、収納の後悔ポイントあるあるです。
 
将来のモノの量や新築後の暮らしをイメージし、余裕を持って収納を作ることが大切です!
 
 

見せる収納の掃除が大変

綺麗な「見せる収納」に憧れて、カウンター収納を作ったものの、掃除が大変というケースも。
 
「見せる収納」は確かにおしゃれですが、想像以上にホコリがたまります。
「何となく」の憧れだけで採用すると、後悔ポイントになりがちです。
 
掃除が好きかどうか、見せる収納があることでどのくらい暮らしの満足度が上がるか、といった点も考慮して、採用するかどうかを決めましょう◎
 
▼掃除がラクになる収納スペースづくりの記事▼
大掃除の負担を減らす!毎日の「小掃除」を効率よくこなす家づくりのコツ
 
 

まとめ 

家づくりで後悔しないためには、事前にしっかりと収納計画を立てることが大切★
もちろん、精度の高い収納計画を立てるのは簡単ではありませんし、時間も手間もかかります・・・。
 
しかし、マイホームは完成後に何年、何十年も住み続ける場所です!
住みやすい家づくりのためなら、手間をかけて収納計画を立てる価値は十分にありますよ♪
 
 
▼新築の収納スペースづくりのコツはこちらにも!▼
狭い部屋が片付く収納のコツ&広く見せるアイデアを紹介!
収納スペースを上手につくるコツ|家づくり計画時篇
 
SHARE
まず何をしたらいいか、分からない方に!

うちマッチ

コンシェルジュ