見直してみよう、おうちの災害対策。研究家が考える防災のイロハ

編集部のイチオシ
公開日  2021/04/28
最終更新日  2021/04/28

みなさんのおうちでは、災害に備えてなにか準備をしていますか?

やらなくちゃいけないことはわかっていても、ついつい後回しにしてしまいがちな防災のこと。いつくるかわからない災害だからこそ、「いつか」ではなく、「いま」準備をしておくことが大切です。

 
今日は、うちマッチ編集部で1番の防災研究家・鳥山をゲストに迎え、防災について学んでいきます。「すでに防災対策をしているよ!」という方も、この記事をきっかけに、もう一度自宅でできる対策について見直してみてはいかがでしょうか。「備えあれば憂いなし!」ですよ♪
 

パネラー紹介

 
編集部・鳥山
たまたま旅行帰りに立ち寄った東京で東日本大震災を経験。その時の体験から防災意識を強く持つようになった。
自分だけじゃなく、家族のため・知人のために、日々防災について取り組んでいる。
 
編集部・翁長
うちマッチのInstagramをきっかけに防災について考えるように。
自分なりに備蓄品を増やしてはいるものの、「果たしてこれでいいのか?」と常々思っている。
 
 

自宅での被災に備えて。防災研究家が教える基本のキ。

 
翁長「東日本大震災以降、世の中でも少しずつ防災の意識が広まってきているように感じますが、私のようにまだしっかりと取り組めていない方も多いかと思います。まずおうちでできる防災の基本のところから教えてください!」
 
鳥山1番は家具・家電の固定ですね。突っ張り棒や簡易式のストッパーなどを使って、すでに取り組んでいる方も少なくないのではないでしょうか。実は上記以外にも、いろんな固定用のパーツが市販されています。意外なところで使えるのは育児用品ですね。うちでは、幼児がドアを開けられないようにするパーツを、食器棚の引き出しが飛び出ないように設置しています。」
 
翁長「防災用品以外にも使えるものがあるんですね。」
 
鳥山「そうなんです。防災用品だけではなく、育児用品なども活用してフレキシブルに対策しています。」
 
翁長「基本的な部分で言うと、ほかにどんな点が挙げられますか?」
 
鳥山高さのある家具を置かないことが有効です。背の低い家具を配置することで、地震による家具転倒の可能性が大幅に減りますよね。また、家具の高さに関わらず固定などの対策をしましょう。
 
賃貸住まいなど、壁への固定が難しい場合は家具の下に敷くタイプの転倒防止グッズもありますのでぜひチェックしてみてください。大きな地震になると、揺れに伴い家具が移動し怪我に繋がるケースも。キャスター付きの家具は、ストッパーを設置して地震によるすべり出しを未然に防ぐのも大切です。」
 
翁長「なるほど…。話を聞いている途中で、『高さのない家具ばかりならそこまで対策しなくてもいい』と、ちょっと思ってしまいました。万が一のための防災ですから、その場合も手を抜いてはいけないということですね。」
 
鳥山「もうひとつ、あまり意識されづらい点では、部屋の窓ガラス。大きな揺れでサッシに歪みが生じ、窓ガラスが割れることも考えられます。飛び散ったガラスによって負傷するケースも想定し対策をしましょう。
 
具体的な対策方法とは、「カーテンを閉めておくこと」。万が一窓ガラスが割れたとしても、カーテンに当たって真下に落ちるため、室内に飛び散るのを防ぐという効果があります。割れたガラスが床に散らばると、避難する際に怪我をしてしまうことも。カーテンは夜だけでなく、昼間でもレースカーテンを意識的に閉めておきましょう。防犯上でも必要なことだと思います。」
 
翁長「簡単にできることが対策になるんですね。知識がないせいで見逃しているケースも多そうです。」
 
鳥山「そうですね。知っているだけで防災になるような知識もたくさんあると思います。『自分だけは大丈夫』と決めつけず、まずは調べてみるのが大切かもしれませんね。」
 
 

“ガラスの飛散対策"が自宅での被災の明暗を分ける?

 
翁長「では、基本に続くステップとして、可能なら取り組んでおきたい対策には、どんなものがありますか?」
 
鳥山「さっきのカーテンの話につながるところで、『割れて飛散しないような工夫をする』という対策があります。たとえば、ガラス製品をプラスチック素材でできたものに変えたり、ガラスに飛散防止フィルムを貼ったり、などですね。
 
我が家では、壁掛け時計やポスターフレームなどをプラスチック製のものにしているほか、スタンドミラー(全身鏡)に飛散防止フィルムを貼っています。飛散防止フィルムについては、ホームセンターなどで購入してDIYで貼る方法と、専門の業者さんに頼む方法があり、どちらも数千円程度でできちゃいます。すぐにとり組むことができる対策です。」
 
翁長「やっぱり家の中で被災することを想定すると、家具の転倒対策や、ガラスの割れ・飛散対策が中心になってくるんですね。窓にもなにか対策をしているんですか?」
 
鳥山賃貸物件に住む我が家の場合は、まず管理会社に連絡し窓の仕様を確認しました。その結果、飛散防止フィルムが内部に施行された窓であり、万が一破損した場合でも飛散する可能性は低いということが分かりました。なので、先ほど話に挙がったように意識的にカーテンを閉めておくことしかしておりません。
 
賃貸の場合は窓の上部の角に貼付されているステッカーで製品名を確認できる場合もあります。自室の窓を確認の上、必要があれば飛散防止フィルムを施行するなど適切な対応を検討してみてください。
マイホームを建てる際においても、飛散防止対策を念頭において窓の仕様を決められると良いと思います。」
 
翁長「とはいえ、賃貸の場合は、窓を樹脂製に変えるわけにもいきませんし、専門の業者さんにフィルムを貼ってもらうのも難しいですよね。」
 
鳥山「そうですね。なので、自力でフィルムを貼るか、割れたあとに起こりうる二次被害を抑えるための対策を講じるかの2択になると思います。たとえば、避難経路の確保。玄関までの動線に窓がある間取りなら、破損・飛散したガラスで足を負傷する二次災害が起きてはその後の避難に支障がでます。
 
避難経路を妨げる可能性のある窓だけをピンポイントに対策したり、普段から意識的にスリッパを履いて生活することを心がけたりですね。あと家具のレイアウトも大切。特に寝室では、可能ならベッドを窓から離して配置するようにしましょう。」
 
翁長「私も今日帰ったら、窓のシールを確認してみます!」
 
 

「お金はかかるけど、あると安心」被災後の暮らしを考えたとき、用意しておきたいアイテムとは

 
翁長「最後に、『お金はかかるけど、可能ならやっておいたほうがいいこと』はありますか?」
 
鳥山発電機・蓄電器の用意ですね。避難しなくてもいいくらいの被害だったとしても、停電してしまうと普段の生活は送れなくなります。そのときのために、自力で電源が確保できると、なお安心ですね。」
 
翁長発電機や蓄電器っていくらくらいするものなんですか?」
 
鳥山「ポータブルサイズの小さい蓄電器なら5万円ほどで買えます。それに2万円くらいプラスできればソーラーパネルがつけられるので、簡易の発電機にもなりますね。より大きな容量のもの、性能の高いものを揃えるとなると、まさしく青天井です。」
 
翁長「やっぱりこれまでに教えてもらった対策にくらべると、金額的に少しハードルが高くなりますね。」
 
鳥山「そうですね。まとまった出費にはなりますが、安心には代えられない。ぜひ一家に一台は揃えて置くべきだと思います。キャンプなどで使って慣れることも大切かと。」
 
 
翁長「鳥山さんが今気になっている防災アイテムはありますか?」
 
鳥山水に浮くタイプのシェルターはぜひ一度目で見てみたいです!沿岸地域の公共施設・店舗には、備えとして所有しているところもありますね。一度中を拝見したいと思っているのですがなかなか機会がなく…。」
 
翁長「あ、なにかで見たことがあります!球体の、水に浮くやつですよね!?」
 
鳥山「そうです。防災を研究している者としては、いつかぜひその気密性や大きさを目にしてみたいです。」
 
 
実際に防災グッズの購入へと至らなくても、まずは「知ること」が大切。普段から被災したときのことを意識して生活することで、立派な対策になることがわかりました。他人任せにせず、いざというときも自分が暮らしの主導権を握れるようにしておかなくちゃ!
 
次回は、じめ〜っとした季節の洗濯問題について取り上げます!
お楽しみに〜♡
 
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