災害に強い家にするための基礎知識
災害に強い家とは、災害の被害を受けにくい家のこと。
代表的な災害には、地震、台風、津波・洪水などの水害があります。
ここから、災害ごとにどんな家づくりの工夫があるかをご紹介します!
地震に強いのはシンプルな形の家
上下階が正方形の間取りは、安定感があり、地震に強いと言われています。
正方形でなくとも、凹凸の少ないシンプルな形が理想です。
家に凹凸があると、地震の揺れでタテヨコに力が加わった時、どこかに負荷がかかるリスクがあります。
地震対策を重視するなら、できるだけ凹凸の少ない家にしましょう。
台風に強いのは寄棟や切妻屋根
正方形の家は台風にも強いと言われています。
また、屋根の形も台風の被害に影響する重要なポイント!
屋根には、1面を傾斜させただけの「片流れ(かたながれ)」、2面を組み合わせ真ん中に棟のある「切妻(きりづま)」、4面を組み合わせ数ヵ所に棟のある「寄棟(よせむね)」などいくつかの種類があります。
このうち、台風に強いのは、風圧が分散される寄棟や切妻です。
片流れは、風圧をダイレクトに受け、雨漏りもしやすい傾向が。
デザインだけでなく、地域の気候も考慮して屋根の形を決めましょう◎
なお、台風の強さは地域によって異なることから、地理的条件によっては片流れでも問題ないケースも。
土地に合った屋根を選択できるよう、地域の気候を熟知した住宅会社に相談すると安心です◎
災害に強い家にするためのポイント
長く暮らすマイホームを建てるなら、少しでも災害に強い家にしたいですよね。
災害に強い家にするために、どんなことを意識したらいいでしょうか?
ハザードマップを確認する
ハザードマップとは、被災想定区域や避難経路などを表示した地図のことです。
土地を買う前に、ハザードマップで災害リスクを確認しましょう。
ハザードマップは、自治体のホームページで確認できます。
不動産会社は土地を売ることがゴールなので、細やかなアドバイスをしてくれないことも。
住宅会社と一緒に土地探しをすれば、災害リスクも含めて、丁寧なアドバイスをもらえる可能性が高まります◎
地域情報に精通した住宅会社に依頼する
住宅会社と土地探しをするなら、その地域で施工実績がある会社がおすすめです。
災害に強い家にするには、設計や間取りが大きくかかわってきます。
地域の気候や土地の状態を踏まえて、災害に強い家づくりをしてくれる住宅会社が安心です。
構造計算してくれる住宅会社だと安心
災害に強い家かどうかを計算する方法には、「壁量計算」と「構造計算」があります。
壁量計算では、壁の量や配置で簡易的に建物に問題がないかを計算します。
一方構造計算では、壁・柱・梁を含めあらゆる角度から建物に問題がないか計算します。
実は2階建て以下の住宅には、構造計算の義務がありません。
そのため、壁量計算しかしていない住宅会社もあります。
災害に強い家にしたいなら、構造計算までしてくれる住宅会社だと安心です◎
土地探しから住宅会社と一緒に進めよう
地震や水害が頻繁に発生する日本での家づくりだからこそ、災害対策にはこだわりたいもの。
災害に強い家にすれば、大切な家族の命を守ることができます。
長く暮らすマイホームだからこそ、安全性にもしっかりこだわって、信頼できる住宅会社と一緒に土地探しを進めましょう。