今日からはじめる「脱プラ」。誰もが安心・安全に暮らせる世界を考えよう!

編集部のイチオシ

世界で広がっている「脱プラスチック」運動。
日本でも、レジ袋の有料化などをきっかけに、マイバックを持つ習慣が一般的になりました。

しかし、世界と比べると、まだまだプラスチックに頼っているのが日本の現状なんです。
意識して身の回りを観察すると、プラスチック製のものがたくさんありませんか?

今回は、「脱プラ」に詳しいうちマッチ編集部員・佐原を中心に有志を集め、誰でもできる取り組みについて話し合いました!

公式インスタグラムの「脱プラ」投稿を読んでくださった、うちマッチマガジン読者の方も初参加です♪

この記事をきっかけに、あなたも「脱プラ」のこと、考えてみませんか?

 
 

パネラー紹介

編集部・佐原
 
30代・女性。
賃貸マンションで、夫・子ども2人と4人暮らし。
SDGsを学んでいるとき、サスティナブルを意識した商品の大部分が「脱プラ」を掲げていることに気づき、マイクロプラスチック問題に関心を持った。
脱プラグッズの好きなところは、実用性とおしゃれさを兼ね備えているところ。いまでは数多くの脱プラグッズを愛用する。
 
 
編集部・武藤
 
30代・女性。
賃貸マンションで、夫・子ども1人と3人暮らし。
子育てをきっかけにマイクロプラスチック問題を知り、ゆる〜く「脱プラ」を実践中。機能的で環境にも優しいアイテムが好き。
 
 
編集部・木村
 
30代・男性。
賃貸マンションで、妻・子どもと3人暮らし。趣味は部屋のDIY。
環境問題について深い関心があり、ドキュメンタリー映画や書籍などを通じて日々知識を深めている。
 
 
編集部・鳥山
 
30代・女性。
賃貸マンションで、夫・子ども1人と3人暮らし。
廃棄ゴミに生態を脅かされるウミガメのドキュメンタリーを観て環境問題を考えるようになった。普段づかいできるおしゃれなリユース製品を探すのが好き。
 
 
編集部・伊藤
 
30代・男性。
賃貸マンションで1人暮らし。
大学時代の友人が商社で石油の輸入に携わっていたことから、その友人と「脱プラ」の話をするようになる。いろいろ学んでいくうち、中国のプラスチック埋立地がほぼ飽和状態だと知り、「脱プラ」を意識した暮らしが大切になってきていると実感。
前職の商社時代、取引先だった製菓メーカーなどもプラスチックの処理に困っていると聞き、前向きに取り組んでいくことを決意する。
 
 
編集部・成岡
 
20代・男性。
賃貸マンションで、1人暮らし。
「脱プラ」に最近興味を持ち始めた。座談会参加者の意見を参考に、自分の暮らしにも脱プラグッズを取り入れたいと考えている。
 
 
うちマッチマガジン読者・小川
 
40代・女性。
賃貸マンションで、夫・子どもと3人暮らし。
うちマッチ公式Instagramの「脱プラ」投稿を読んだことがきっかけで、今回の座談会に読者枠として参加。
5年前、旅行先のタイで高い環境意識に触れたことが、「脱プラ」へと取り組むきっかけに。
 
 

最近よく聞く「脱プラ」。そもそもなぜ必要?

 
成岡「最近になってよく聞くようになった『脱プラ』の話題ですが、そもそもなぜこれほど大きなテーマとなってきているんでしょうか?」
 
佐原「1番は自然環境に捨てられたプラスチックごみが、地球の生態系に悪影響を及ぼすからですね。
あちこち飛ばされるうちに劣化してマイクロプラスチック化したごみは、海の生き物を経て、それらを食べる鳥やさらに大きな動物、最終的にはわたしたち人間の体に蓄積されていきます。
プラスチックが原因で死んでしまう動物が後を絶たず、社会問題となっています。」
 
小川「私もその話、聞いたことがあります。
クジラなどの大きな生き物が魚といっしょに食べてしまい、それが原因で死ぬこともあるんだとか・・・。
人間以外の動物は体調が悪くなっても病院に行けるわけではないので、最後には死んでしまうんですよね。」
 
鳥山「私はウミガメの話を聞きました。
鼻にプラスチック製のストローが刺さってしまうと、テレビで問題視されてましたね。
私の住んでる浜松には、中田島砂丘というウミガメの産卵で有名な場所があります。
そのせいもあって、すごく身近に感じたことを覚えてます。」
 
木村「あとは、プラスチックごみはきちんと処理しようとしても、その他のごみより高い温度で燃やす必要があって、温暖化につながりやすいようです。
『捨てても燃やしても地球に悪影響があるなら、はじめから使わなければいいんじゃないの?』が、脱プラの基本のようです!」
 
 
成岡「実際にどんなプラスチック製品が問題になっているんでしょうか? 
問題になっている製品を脱プラできるのかどうかも気になります。」
 
鳥山レジ袋がそうですね!
スーパーなどでは早くから有料化していたこともあって、日常的にエコバッグを使っている方も多いと思います。
2020年7月からはすべてのお店でレジ袋が有料になりましたし、本格的に取り組まれつつある分野のひとつです。」
 
武藤「精肉、青果物に使われている発泡トレイやビニール袋も生活に近いプラスチック製品ですよね。
近所にある個人経営の精肉店や八百屋さんは過剰包装せずに販売しているので利用するようにしています。
レジ袋に比べると少し取り組みづらいですが、これも脱プラにつながる行動だと思います。」
 
伊藤「僕は前職が商社で、北欧・西ヨーロッパを拠点に働いた経験があるんですが、あの辺って日本よりも環境への意識が高いんです。
10年ほど前にはもうエコバッグを使うのが当たり前でしたし、お店で買える袋は紙製などのプラスチック製以外のものがほとんどでした!
スーパーにいくと、店舗オリジナルのしっかりしたエコバッグが売っていて、お客さんはみんなそれを使って買い物をしていましたね。」
 
 
 
佐原「私もインドに旅行したとき、海外の意識の高さを感じました!
インドでは、あらゆるものを紙で包装して販売しているんですよね。スタバのアイスコーヒーも紙カップで売られているんですよ。」
 
成岡「へー!そうなんですね。
日本だと最近になって本格的にスタートした感じですが、海外ではもうずっと前から取り組まれていたと!」
 
木村「ほかでは、使い捨てマスクやペットボトルも、暮らしに身近なプラスチック製品ですよね。少し意識すれば減らせそうなものもいっぱいありますね!」
 
 

おうちで簡単にできる「脱プラ」の取り組みは?

 
成岡「みなさんがおうちで取り組んでいる『脱プラ』って、なにかありますか?」
 
小川「私はプラスチックで個包装された商品を、できるだけ買わないようにしています。
家事してる方には共感してもらえると思うんですが、意識せずに普通に過ごしていると、家庭内のプラスチックごみって、あっという間に溜まっちゃうんですよね。
これを減らさないと、『脱プラ』へは向かっていかないだろうなぁと・・・
 
誰でも今すぐにできるのは、商品を手に取るとき、『脱プラ』を考えることだと思うんです!
お菓子やヨーグルト、スイーツなんかも、大きく包装された商品を買えば、少しだけプラスチックごみの量は減らせます。」
 
武藤「うちはシリコン製のラップを使っています
冷蔵はもちろん、電子レンジでの温めや冷凍にも対応しているので、市販のフィルムラップと同じように使えるんですよ!
煮沸消毒や食器洗浄機対応なので何度も使えて経済的なんです♫
負担なく取り組めるので、とてもおすすめです。」
 
 
 
佐原「私はヘチマスポンジを使っていますね。
一般的なスポンジと遜色ない使用感で、捨てるときには、土に埋めれば土に還ってくれるんです。ごみとして出さなくていいのが、自然由来の素材の素晴らしいところですね!」
 
木村「そういえば、Instagramの投稿にあったスタッシャーってどんな製品なんですか?」
 
鳥山シリコンでできているジップロックのようなものですね。
丈夫で、温めや冷凍にも対応してます。
自立するので、冷蔵庫に縦に入れられるんですよね。ジップロックより便利かもしれません。」
 
木村「なるほど。ピュアシリコンっていうのは、どういう素材なんですか?」
 
伊藤「ピュアシリコンは、幼児が誤飲しても健康への影響が少ないシリコン素材のことです。
ビスフェノールAという人体に有害な成分を使わない、BPAフリーの商品もここ最近増えてきていますね。」
 
小川「環境と合わせて、健康のことも考えられた商品なんですね。
『脱プラ』製品って最初は代用品みたいなイメージが強かったけど、だんだんプラスチックじゃない方が健康的だったり、便利だったり、家計に優しかったりしてきているじゃないですか?この傾向、すごくいいなと思っていて。
これからどんどん浸透していくような気がしています!」
 
 

外出先でできる「脱プラ」。どんなことができる?

成岡「外出先ではどんな『脱プラ』に取り組んでいますか?」
 
鳥山「私はシリコンストローを愛用してます!
リユースできるスタバのタンブラーと一緒に、毎日使ってますね。
紙ストローに抵抗がある方には特におすすめです。洗うのもそれほど大変じゃないので、誰でも取り組みやすいと思います。」
 
佐原「私もマイストローを携帯していますよ。
最近はシリコン、竹、ステンレスなど、携帯ストローにもいろんな商品が登場してます。
実際に使ってみたのですが、なかにはプラスチック製より使用感がいいものもありました!
 
夏場は飲み物を冷たく感じられるステンレスのストローがいいかもしれませんね。
竹製は自然素材ならではのあたたかみを感じられましたよ。」
 
 
 
成岡「そういえば僕もこの間、竹のコーヒーカップを買いました。
何度でも使えて、再生可能ってところに惹かれて。
カフェに行くのが好きなので、これから愛用していきたいと思ってます!」
 
武藤「私は常にマイボトルを携帯するようにしていますね。
外出先では紙容器の飲み物を購入しマイボトルに移し替えれば、ペットボトル飲料を買わずに済みます。
水筒の保冷効果で、時間が経っても冷たい飲み物を飲めるのでおすすめですよ!」
 
鳥山「私、お酒が大好きなんですが、最近は「グラウラー」という持ち帰り専用のガラス瓶にクラフトビールやワインを量り売りしてくれるお店もあるんです。
お酒好きの方には、こんなメリットもありますね(笑)」
 
伊藤「筋トレが趣味の僕には、ジムに行くときのプロテイン入れとして重宝しそうです(笑)」
 
木村「確かに(笑)入り口が趣味でも、それがきっかけで『脱プラ』に取り組めれば言うことないですよね。」
 
小川「きっとプラスチックごみの問題って、多少減らしても私たちの世代では実感できるところまでいかないと思うんです。
けれど、いま取り組まなかったら、これから先もずっと取り組まないことになるじゃないですか?
いま実感できないことと、次世代でも変わらないことって意味が違いますよね。
子どもが産まれて、より環境問題のことを身近に考えるようになりました。」
 
武藤「いま使っても大丈夫なもの、大人にとって安全なものをベースに考えるのではなく、未来までずっと使い続けられるもの、赤ちゃんにとっても安全なものが理想ですよね。
地球と共存しながら健康的に暮らしていくって、そういうことなんじゃないかなと。」
 
成岡「これから先、『脱プラ』はサスティナブル文脈でも大切な取り組みとなっていきそうですね。」
 
 
 
少し意識を持って生活をするだけで、取り組める「脱プラ」はたくさんあります!
みなさんも今日から「脱プラ」生活、はじめてみませんか?
 
次回はキッチンについてお届けします!お楽しみに♪
 
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うちマッチ

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