「南向きがベスト」は誤解?
賃貸物件の広告でよく見かける「人気の南向き物件!」の文字。
南向きの部屋は、太陽光が届きやすいため、明るくなります。
そのため、「南向き」を譲れない条件として部屋探しをする人はたくさんいます。
しかし、家づくりの土地探しでは、「南向き」が必ずしも最適とは限りません。
南側が通りに面していると、間取りによっては、玄関が南側、LDKが北側になってしまいます。
逆に北側が通りに面していると、玄関を北側にして、LDKを南側に配置する間取りを描きやすくなります。
ベストな方角は間取りによって変わる!
家を建てるベストな方角は、「どんな間取りにしたいか」で変わってきます。
つまり、家を建てるベストな方角を知るには、どんな間取りにしたいかをイメージする必要があります。
ここからは、方角ごとのお部屋の特徴をご紹介します。
ぜひ、マイホームの間取りを想像しながらご覧ください!
南向きの部屋
南向きの部屋は、自然光がたっぷり差し込むのが特徴です。
日当たりがよく明るい時間が長いため、上手に採光を確保すれば、日中は照明いらずで過ごせる場合も。
家族が長い時間を過ごすLDKにぴったりな方角です!
ただし、窓の大きさやひさしの有無をよく検討しないと、夏場は日差しが強すぎて暑くなってしまうことも。
デザインだけでなく、過ごしやすさも考慮して空間作りをしましょう。
また、「日中家を留守にする時間が長いので、LDKの日当たりは気にしない」という方は、南向きのLDKにこだわる必要はありません。
どちらかが専業主婦(夫)だったり、在宅ワークが中心だったりといった場合は、南向きLDKが◎
東向きの部屋
東向きの部屋は、朝日が入りやすいのが特徴です。
寝室を東向きにすれば、朝日とともに気持ちよく目覚められますよ!
朝早くから活動したい方や、規則正しい生活を送りたい方におすすめです。
ただし、午後からは太陽光が入りくいため、照明器具が必須な場合も。
また、夏場は涼しく過ごしやすいですが、冬場は日中も寒さを感じやすいのも特徴です。
寝室に在宅ワークスペースを併設する場合などは、東向きの寝室にこだわらなくてもいいかもしれません。
西向きの部屋
西向きの部屋には、夕方から強い西日が差し込みます。
東向きの部屋とは反対に、午後から夕方にかけて日光が入りやすい方角です。
強い西日は、一般的に敬遠されがち。
西日の影響で、壁や床が日焼けしてしまうリスクも。
そのため、西側に大きな窓を設けるのはおすすめできません。
もし窓をつける場合は、カーテンやロールスクリーン必須と考えましょう。
西側の部屋は、窓は小さめに作るのもおすすめです。
北向きの部屋
北向きの部屋は、日差しが少なく、室内の温度変化が少ないのが特徴です。
夏場は涼しく過ごせますが、冬場は寒さを感じやすいでしょう。
日中でも暗くなりやすいため、照明は必須ということがほとんどです。
しかし、北向きの部屋も工夫次第で快適な空間にできます。
例えば、北向きに玄関や階段を作る場合。
吹き抜け空間にし、高い位置に窓を設ければ、北側でも光を採り込めます。
日当たりだけで判断せず、方角の特徴を生かす手はないか住宅会社へ相談しましょう!
住宅会社と一緒に土地探しをしよう
東西南北、どんな部屋にもメリットとデメリットが存在します。
大切なのは、家族の生活スタイルにあった方角、間取りを考えることです!
自分たちにぴったりの土地を見つけるために、まずは住宅会社に相談しましょう。
住宅会社と一緒に土地探しをすれば、間取りの希望も踏まえて、土地の善し悪しをアドバイスしてもらえます。
プロの力も活用しつつ、家族にとって一番いい土地を見つけてください♪