引っ越しのスペシャリストたちが経験からアドバイス。引っ越しの成功方程式

編集部のイチオシ

3月は引っ越しの季節。
初めての方も、これまで何度も経験してきた方も、できるなら失敗することなく引っ越しを終えたいですよね。

今回は、うちマッチ編集部のメンバーから引っ越し経験の豊富なメンバーを厳選。引っ越しにまつわるエピソードをベースに、大変だったこと、工夫したことなどについて話し合ってもらいました!

この記事を読めば、きっと引っ越しの成功率も上がるハズ!?ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪

 
 

パネラー紹介

編集部:伊藤
30代・男性。
賃貸マンションで、妻・子ども1人と3人暮らし。
直近5年で5度の引っ越しをしてきた、自称“引っ越しおばけ”。
うち4回は単身、あるいは妻と2人での引っ越しだったが、最近ついに家族での引っ越しを経験した。
引っ越しが大好きという珍しいタイプ。
 
編集部:田原
30代・女性。
賃貸マンションで、夫・子ども2人と4人暮らし。
結婚以降、愛知→静岡→沖縄(賃貸、一軒家、賃貸、持ち家)→浜松と6度の引っ越し。
沖縄 ではいわくつきの物件に住んでしまったエピソードも。
 
編集部:木村
30代・男性。
賃貸マンションで、妻・子ども1人と3人暮らし。
こちらも社会人になって5度の引っ越し経験を持つ、“引っ越しおばけ”予備軍。
直近の引っ越しは4年前。
子どもの生まれた翌日に、1人で2人分+αの荷物を捌き切ったという“引っ越し猛者”な一面も。
 
編集部:木崎
30代・男性。
賃貸マンションで、妻と2人暮らし。
埼玉→福岡(県内で4回転居)→東京と、社会人になってから6度の引っ越しを経験。
物を捨てられない自身の性格から、引っ越しはいつも断捨離がテーマに。
 
 

引っ越し経験豊富な4人が考える、失敗しない引っ越し場所の選び方

 
伊藤
プロフィールを見たんですが、みなさんめちゃくちゃ引っ越ししてますねー。
僕の5回って一般的にはかなり多いほうだと思っていたんですが、この中に入るとそんなに目立つ数字じゃないですね(笑)
 
木崎
ほんとですよね。私も多い自負があったんですけど、この中に入ったら普通でした。
 
田原
引っ越しの精鋭が集められましたね!
 
木村
そんな精鋭のみなさんに質問です(笑)引っ越し先ってどんなふうに決めていますか?
これだけ引っ越ししてると、過去に失敗した経験が誰しもあると思うんですが、そのエピソードを集めたら、失敗しない物件の場所の選び方がテンプレ化できるかなと思っていて。
僕の次の引っ越しに役立てたいです(笑)
 
木崎
あー、ありますね。失敗した経験。確かにその失敗を元に、避ける場所を決めている気がします。私の場合は『大通りの近くを選ばない』ですね。
 
福岡で引っ越したとき、国道3号線沿いに家を借りたことがあったんですが、1日中うるさくて全然休まらないんですよ。
昼は乗用車、夜はトラック、何かあれば救急車に消防車と、常に車の音が聞こえてましたね。それ以来、幹線道路のそばは避けるようにしています。
 
伊藤
僕も同じですね。大通り沿いの物件は選択肢から外しています。
ただそれでも失敗してしまうこともあって。
以前、蒲田に住んでいたとき、大通り沿いは避けたんですが、面している小通が地元の人たちの抜け道だったんです。
乗用車だけじゃなく、バスも通るような。2階の部屋だったんですが、窓を開けて覗いたら、バスの屋根に飛び乗れそうな感じでした(笑)
こういうのはさすがに生活を始めてみないと気づけないですよね。
 
木村
実は僕も交通関係です。
奈良に住んでるとき、駐車場に面した道路が一方通行で、大きな通りに出るには、家の近所をぐるっと1周しなきゃならなかったんですよね。
大通りに出てから忘れ物に気づいたりすると、家に戻ってまたぐるっと1周しなくてはならず…。
しかもその大通りは4車線くらいあって、なかなか思うように車線変更ができないんです。家に戻るたびに、その工程を踏む必要があるのが本当に面倒でした。
 
木崎
裏通り過ぎるのも考えものってことですね。
丁度いいがなかなか難しかったりするんですが。田原さんはありますか?
失敗のエピソードと場所の選び方
 
田原
みなさんのお話が実生活に近いエピソードだったので、ちょっと場違いな感じがしてしまうんですが、沖縄で2番目に住んだ一軒家のおうちが“いわくつき”の物件だったことがあります(笑)
体調に影響が出たりと、ある意味で実生活に近い問題ではあったんですが(笑)
さすがに住み続けられないので、すぐに次の住まいを探して引っ越しました。
それからは、土着の霊媒師の方に見てもらってから物件を選ぶようにしてましたね(笑)
 
木村
それは…。テンプレ化できそうにないエピソードですね(苦笑)
 
田原
ぜひ次の引っ越しの参考にしてください(笑)
 
 

引っ越しの基本は断捨離!けれど、そこには思わぬトラブルも…。

 
伊藤
具体的な引っ越し方についても聞いていきたいんですが、家族との作業の分担はどのようにしてますか?
うちは僕が8割、妻がキッチンなど身近なところの2割を担当する感じです。
凝り性なので、引っ越した後もすぐに普段どおりの生活ができるよう、きっちり段取りしたいタイプなんですよね。
人に任せて思うように荷物を開封できないストレスが大きすぎるので、それならほぼ全部自分でやっちゃおうみたいな。
 
木崎
我が家の場合は妻が主導権を握りながら、半々くらいの分担で作業を進めることが多いですね。
と言うのも、私がモノを捨てられないタイプで。『これはもしかしたら使うかも。あ、これも、これも。』とやってるうちに、持っていく荷物がいっぱいになってしまいます。
そこを妻が『それはいらないでしょ』と決断してくれることで、作業が滞りなく(?)進んでいく感じですね。
 
田原
うちは夫が積極的に動いてくれるタイプなので、基本おまかせです。
自分のものだけ準備すれば、すべての作業が終わっている感じですね。
ただ過去に、気に入っていた大きなクリスマスツリーを捨てられて喧嘩になったことがありました。『自分にとっては大事じゃなくても、相手にとっては大事』というパターンがあるので、伊藤さんみたいなタイプは気をつけたほうがいいですよ(笑)
 
伊藤
それで言うと、似たようなトラブルをすでに経験しています(笑)
昔、ヒッチハイクで世界中を旅していたことがあるんですが、各国から当時彼女だった妻に手紙を送っていたんです。
それを妻は今でも大切に取ってくれていて。
僕にとっては、自分の手を離れたものなので、そこまで思い入れがなく、一度引っ越しのときに『捨ててもいい?』と聞いたことがあったんです。大ひんしゅくでした(笑)
 
田原
ほらー(笑)やっぱり健全なのは、夫婦それぞれがバランスよく準備するスタイルかもしれませんね。
木村さんはいかがですか?
 
木村
僕は前回の引っ越しが妻の出産翌日だったので、バタバタのなか、すべてひとりで準備したんです。
その記憶が強すぎて、それより前のことはあんまり覚えていませんね。
分担していたのかな?でも僕はギリギリまで動けないタイプなので、きっと妻が段取り良く、ある程度準備してくれてたんだと思います。覚えてない時点でどうなのかって話ですが(笑)
 
木崎
買い替える物の量によっても、引っ越し作業の大変さって変わりますよね。
我が家は掃除道具とかお風呂の椅子とか、その程度の物しか買い換えないので、基本ほぼすべての物を新居に運びます。
このあたりも私の捨てられない性格が影響してるかもしれませんね。
 
伊藤
僕はきっぱり捨てられる方ですが、買い替えは基本しないですよ。
夫婦揃ってDIYが好きなので、家具や収納も加工したりして再度使うことが多いです。
どうしても使えなさそうな物に関しては、仕方ないので捨ててしまってますね。
 
木村
うちも同じです。
前回は似たような広さの家に引っ越したので、物を選別する必要がありませんでしたね。
買い替えるとなると、引っ越し資金がいくらあっても足らないですもんね。
 
田原
私も基本的には同じ物を使い続けたいタイプなんですが、沖縄から出るときには、買い替えの費用より運ぶ費用が高くて諦めました。
最後に住んでいたのは持ち家だったんですが、家具も全部つけて次の方に譲りましたね。
こんなパターンは稀でしょうけど。
 
木崎
意外と買い換えないんですね。
私が物を捨てられないせいじゃなくて安心しました。買い替えが少なければ少ないほど、作業の負担も、費用も増えるので、バランスが難しいですよね。
 
 

大変な家族での引っ越し。経験者が語るアドバイスとは

 
田原
そもそもみなさん、引っ越し作業って何から手を付けていますか?
ダンボールの確保や業者選びみたいな基本のところは誰でもわかると思うんですが、他の作業って人によって優先度がきっと違いますよね?
 
木村
僕はいつもギリギリまでなにもしないタイプなので、段取りに構っている状況ではなくなりますね(笑)
時間と戦いながら、手当り次第に荷造りしてます。
 
伊藤
僕は木村さんと真逆で、段取りに命を賭けていますね(笑)
特に順番は決めていないんですが、『どの部屋で使う物か』『すぐに必要か』『どのように詰めてあれば荷解きしやすいか』まで考えて荷造りしています。
もともとミニマルに暮らしているので、家に必要な物しかなく、準備がそこまで大変じゃないのもあると思いますね。
いつもレンタルしたバン1台で引っ越しを完了させています。
 
木崎
我が家の引っ越し作業は、だいたい断捨離からスタートです。
物を捨てられないからこそ、その部分の整理を最初に片付けていますね。
運ぶべき物をコンパクトにするとこからって感じです。私はお酒が好きなんですが、引っ越しのとき、大量にあるストックをどうするかに毎回困るんですよね。
結局運ぶか、処分するか、飲むかしかないので、引っ越しが決まると、友達を呼んで毎日のように酒宴が開かれます。
これも優先順位の高い作業です(笑)
 
田原
人によってそれぞれですね。
うちももしかしたら夫が段取り良く進めてくれてるのかも。多少の勝手な断捨離は目をつむらないとですね(笑)
 
木村
一般的にはどのくらいの期間、引っ越しの準備をして当日を迎えるんですか?
僕はいつも時間に追い立てられて無理やり終わらせてしまうので…。
 
伊藤
うちは1か月くらいですね。
家族の引っ越しならだいたいこれくらいか、もう少し長いくらいが一般的なんじゃないですか?
 
木崎
私もそう思います。
直近の引っ越しは急だったので1か月半ほど、普段はなんだかんだ2か月くらい準備しているような気がしますね。
 
木村
荷解きも同じくらいですか?
うちは1か月くらいかけてダラダラやっちゃうんですが。
 
伊藤
荷解きは、長くかかっても2、3日ですね。
新居だからと言って、いつもどおりの感じで過ごせないのが嫌なので、荷解きを短くするためにも段取りに命を賭けています(笑)
 
木崎
私も直近の引っ越しは当日に荷解きを終えました。
衣類を衣装ケースに入れたまま運んだら、想像するより楽に荷解きが済んじゃいましたね。おすすめです。
 
田原
そうそう、うちの夫はあまりにも早く準備を始めるんですよ!
だからそれに合わせて準備しなきゃいけなかったりと、休まらなくて。
しかも私の荷造りにダメ出ししてくるんです!愚痴ばっか言ってるような気がしますが(笑)
 
伊藤
僕も重い物が入ってる段ボールを、ガムテープ1本で止めてたりすると指摘しちゃいますね(笑)
 
田原
それです、それ!私としては『すぐ開封するからいいじゃん』って感じなんですよね。あと、段ボールの中身の書き方が伝わらないって言われることもよくあります!
開ければわかるから書かなくてもいいくらいだと思ってるんですが…。
 
伊藤
それはですね、開けるフェーズの話じゃなくて、部屋ごとに分配するフェーズの話なんですよ(笑)
旦那さんも呼んで、みんなで議論しましょう(笑)
 
田原
どうも納得いかないなぁ(笑)
 
 
木崎
それで言うと、1人で引っ越すのとは違って、家族での引っ越しには別の大変さがありますよね。
夫婦間の役割分担とか、作業中の子どもの世話とか。
 
伊藤
子どもがいると、引っ越し作業の中に子どもの世話まで含めて分担を考えなきゃならなくなりますよね。
母親にしかできないこともあったりするんで、その分、力仕事以外の細々した作業が自分の分担になったり。
 
田原
子どもがいる場合は、がっつり作業を進めたいときに面倒を見てくれる人を確保しておくといいですよ!
私はママ友に助けてもらいました。子どもが現場にいるかどうかで、準備の進み方が天と地ほど違いますからね。
 
木村
なるほど、それいいアイディアですね。
 
田原
こっちはおもちゃを片付けたいのに、子どもはおもちゃを片付けられると、することがなくなって暇になっちゃうじゃないですか?
そうすると余計私たちのところに来たりするんですよ。
 
木崎
確かにそうですよね。次に引っ越しするときは我が家にも家族が増えてるかもしれないので、参考にさせてもらいます!
 
何事も経験に勝るものはありません。それは引っ越しも同じ。
4人で20回を超える“引っ越しおばけ”たちの意見、参考になったでしょうか?
 
 
次回は「おうちでできる気分転換の方法」についてお話しします!お楽しみに♪
 
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まず何をしたらいいか、分からない方に!

うちマッチ

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